TANKANESS編集長のなべとびすこです。
2019年4月30日、平成最後の日に始まったTANKANESS。スタートしてからはやくも約1年半以上が経過しました。
新型コロナウイルスの流行により、TANKANESSスタート当時は想像もしていなかった世界に突入していますね。短歌の世界においても、対面での歌会や吟行が難しくなり、一時期は図書館も閉館していて、リアルな場で短歌と新たに出会う機会が少なくなった年だったのかもしれません。
だからこそ、TANKANESSでインターネットによる短歌の情報発信ができたことは、意義のあるものだと信じています。この時代ならではの記事もいくつかUPできました。
年末ということで、2020年のTANKANESSのトピックについて、編集長目線で振り返っていきます。
どの記事も思い入れがあるのですが、すべての記事には言及できないので泣く泣くかいつまんで紹介します。見逃していた記事があればぜひお読みくださいね。
また、最後にTANKANESSが来年以降も情報を発信できるようにアンケートを実施させていただきます。ご協力いただいた方には抽選で短歌に関するプレゼントも用意しています。
2020年のTANKANESSを振り返る
2020年は1月1日から記事更新
2020年は1月1日から記事を上げたい!と思い、TANKANESSライターの皆さんにご協力をお願いしました。
TANKANESSライターによる「ちょっと短歌が気になってきた方に読んでほしい本」
ひとつくらい紹介する本がかぶるかな、と思ったのですが、絶妙にかぶりませんでした。充実のラインナップになっていると思います。たくさんの方に読んでいただいている記事です。
のにしさん記事と天野さんの鹿バズでTANKANESS月間PV数が増加
のにしさんの歌集ごはん記事はTwitterを中心に拡散され、たくさんの方に読んでいただけたようです。自分もやってみたい、というコメントや、自分の歌集ならこれが食べられる/これしか食べられな… というコメントも多かったです。
歌集に出てくるごはんしか食べられない! 1週間歌集ごはん生活
また、同じ時期に天野慶さんの「鹿」に関するツイートがバズり、いわゆる「バズったら宣伝」をしていただきました。この鹿バズにより、「しょんぼり百人一首」の記事をたくさんの方に読んでいただけました。
奈良の幼稚園、遠足のお弁当が「必ずオニギリにしてください」と書いてあって、キャラ弁とか力入れちゃうママがいて、わたしもあれがよかったー!とか羨ましがる騒動でもあったのかな…と思っていたら、お弁当だとシカに襲われたときすぐに逃げられないから、というナラ・ライフハックだった…
— 天野慶*「枕草子いとめでたし!」発売中🌸 (@utataneko57577) February 14, 2020
【連載】しょんぼり百人一首<1>〜壊れた舟にクレームをつけて島流し/姉妹の恋愛に口出し
「バズったら宣伝」は効果があることがわかりました。
TANKANESS 1周年記念記事をUPしました
1周年と言うことで、TANKANESSライターの皆さまに「好きな記事」を教えてもらいました。
【1周年記念企画】TANKANESSライターが選ぶ好きなTANKANESS記事
今後も節目の時期には今後も何かしら企画ができればと思っています。
2020年5月 TANKANESS投稿欄、階段歌壇スタート
これは大きなトピックでした。
2019年は基本的に一方的に発信を続けてきたTANKANESSですが、もう少し読者の方と双方向でやりとりができれば…という気持ちがありました。
そんななかで、「選者をやってみたい」という橋爪志保さんのツイートを見て選者をお願いしました。
階段歌壇を通じて、本当にはじめて短歌を作った、という方や、短歌は作っていたけど投稿して選ばれるのははじめて、という方など、いろんな方の短歌の「はじめて」に触れられていることを嬉しく思います。
5月に募集をかけ、6月から毎月定期的に評を書く作業は、継続力のない私には絶対不可能なので、橋爪さんに依頼して本当によかったです。
「短歌の自由研究」シリーズがスタート
夏には「短歌の自由研究」シリーズが始まりました。「約1ヶ月で短歌に関する自由研究」を行い、そのレポートを掲載していく企画です。
お題を出してから、皆さんいろんなアイデアを出してくださいました。
のにしさん、高下龍司さん、篠田くらげさんが参加してくださいました。
本当は私も参加する予定でしたが挫折してしまったので、機会を見つけてまたチャレンジしたいです…。また、短歌の自由研究にチャレンジしたい方は夏場に限らず募集中ですので、ぜひご連絡ください。
貝澤駿一さんの石川啄木記事が1万PV突破
貝澤駿一さんの教科書に載っている歌人の作品を読んでみよう!~石川啄木『一握の砂』編~のPV数が1万回を突破しました。
教科書に載っている歌人の作品を読んでみよう!~石川啄木『一握の砂』編~
この記事は「石川啄木 歌集」や「石川啄木 代表作」など、石川啄木に関するワードで検索された方に継続的にたくさん読んでいただきました。
PV数だけが全てではありません。TANKANESSの想定ターゲットに「近くに書店や図書館がない人」がありました。書店や図書館がなくてなんとなくインターネットで検索してみた人に短歌の情報をまず届けることは大きな目的のひとつでした。
しかし、TANKANESS立ち上げ当初はサイト自体に記事が少なく、検索で記事を読んでもらえる機会は非常に少なかったのです。それがこの記事をきっかけに増え、他の記事も読んでもらえるようになりました。
せっかくいろんな方に良い記事を書いていただいているので、編集長としてももっとたくさんの方に読んでもらえるよう努力していきたいですね。
天野慶さん『しょんぼり百人一首』が書籍化!
TANKAESSの連載「しょんぼり百人一首」が幻冬舎さんから書籍化されました!
それを記念して、天野慶さんにインタビューを行いました。百人一首だけでなく現代短歌への熱い思いをお聞きできました。
TANKANESS連載「しょんぼり百人一首」が書籍化されます!
しょんぼり百人一首の書籍は好評発売中です!ぜひ書店等でお買い求めください!
オンラインならではの記事も
新型コロナウイルスに揺れた2020年ですが、そのぶんオンラインでの歌会や短歌ワークショップの機会も増えたように思います。
以下の2つの記事はまさにそんな時代だからこそ生まれたものだと思います。
中本速さんのこちらの記事は、歌会に限らず使えるアイデアをまとめたものです。検索結果を見ると、短歌以外のキーワードでも読んでいただけているみたいです。
私もこの記事を読んでから、短歌ワークショップでアイスブレイクを入れるようにしました。オンラインだからこそ場を温めることは重要だと改めて感じられた記事でした。
オンライン歌会をやってみよう!〜TANKANESS ZOOM歌会の記録〜
こちらの記事では、TANKANESSライターのなべとびすこ、橋爪志保さん、貝澤駿一さんと、牛隆佑さん、土岐友浩さん、志賀玲太さん、岡本真帆さんの7名でZOOMによる歌会を行いました。
オンラインだからこそ初めての歌会にチャレンジしたいという方や、 オンライン歌会をひらいてみたいという方の参考になる記事だと思います。
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以上で2020年のTANKANESSの振り返りは終了です。
TANKANESS第1回アンケートのお願い
2021年からも、もっと皆さまの短歌生活が楽しくなるような記事を発信していくために、アンケートを実施いたします。
アンケートの結果を参考にしながら、来年以降もたくさんの記事を発信できるように頑張りますので、ぜひご協力ください。
アンケート締め切り 2021年1月15日23:59
アンケートにご協力いただいた方から、抽選で3名様に短歌に関するグッズをお送りいたします。
記載のメールアドレスから1月中にご連絡いたしますので、メールアドレスに間違いのないようにお願いします。
いろいろあった2020年でしたが、来年以降も短歌を楽しんでいきましょう。
それでは皆さま良いお年をお迎えください。
この記事を書いた人
なべとびすこ(鍋ラボ)
TANKANESS編集長兼ライター。短歌カードゲーム「ミソヒトサジ<定食>」「57577 ゴーシチゴーシチシチ(幻冬舎)」、私家版歌集『クランクアップ』発売中。
Twitter @nabelab00
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自選短歌
ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる町 でもふるさとを他に知らない