全員で天王寺動物園を周りながらネタ探し
まずはコアラ館
「え?コアラいます?」って言いながら見てたら…
「あっ!!」
コアラめっちゃ挟まってた。
こういう風に、これはネタになりそう、と思うところでは、それぞれメモをとったり写真を撮ったりしてました。
「レンズから覗くと袋のなかの赤ちゃんが見れますよ」とやさしく書いている展示ですが、覗くと「まあまあガチの胎児」の模型が見えます。
続いて猿コーナーへ。
どことなく仲間を助けにいく主人公感がありますね。
説明を読みながら「新世界ザル」ってかっこいいですね!などと話したりしてました。「新世界ザル」と「旧世界ザル」がいるらしいです。
「新世界ザル」も「旧世界ザル」も7文字なので、これは絶対短歌か俳句に使おうと思いながら見てました。
個人的に「猿」は人間に近い部分があるにも関わらず、「動物園」という人間が動物を鑑賞するための場所にいる違和感があって、この辺の気持ち悪さは短歌と相性が良いような気がしました。
逆にベタすぎるのかもしれませんが、作品は作りやすそうなポイントな気がします。ミッキー(ネズミ)がプルート(犬)を飼っている違和感に近い…違うかもしれん。
マンドリルは顔や尻にいろんな色が入っていて面白い。あんな鮮やかな水色は人間の体には無いですよね〜みたいなことをかつらいすさんと話しました。
また、猿を見ながら「人間ってなんで尻尾がないですかね」「尻尾があるとズボンの形も変わりそう」などと話しました。これも短歌にできそうなネタ。
「ちょっとシカないけど…」の駄洒落を言いたかったのはわかるが手書きで書き足すほどなのかは疑問。
「こちらでは動物を展示できません」の看板。
でも、このなかの草に微生物とか、見えないくらい小さい虫とかおるんやろうなあと思いながら、「この感覚はたぶん短歌になるやつやな」と思ってメモ。違和感や疑問は短歌の種になりやすい、というのはよく言われていることだと思います。
「新世界ゲート」!かっこいい! と言いつつ、ここは地名の「新世界」なので、「新世界の神になる」の新世界ではない。
さっき「新世界ザル」もいたし、合わせ技で使えるかもしれないですね。
「シセンレッサーパンダ」というらしい。中国の「四川(しせん)」かなあと思ってると近くの子どもが「みんなの視線を独り占めってことかな!」と言っていてめっちゃ可愛かったです。こういうのもネタとして使えそうですね。
吟行の良いところは、あとで作品にすることを考えるおかげで、いつもより感覚が研ぎ澄まされるところだと思います。まわりの会話や説明文、動物の動きや様子、どれも短歌のネタになります。