歌人のオススメ映画シャッフル企画 ♯01 宇野なずきさん、あひるだんさーさん

企画

企画概要

今回は、「歌人の人生で一番の映画を互いに鑑賞し、インスパイア短歌を作る」という企画です。

それぞれの歌人が「人生で一番の映画」のタイトルとレコメンドコメントを提出

シャッフルして、それぞれの歌人が当たった映画を鑑賞

映画の感想と、映画にインスパイアされた短歌を5首の連作にして提出

という流れです。

*「インスパイア」の内容は「映画の感想、登場人物の気持ちになる、モチーフを取り入れるなどは自由」というルールです。

 

今回は8名の方が参加し、互いのオススメ映画を鑑賞して短歌を作りましたので、順番に紹介していきます!(全4回でお送りします)

歌人のオススメ映画1:インセプション

オススメする人:岡本真帆さん→オススメされる人:宇野なずきさん

岡本真帆

1989年生まれ。犬が好き。好きな映画は『トイ・ストーリー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『インセプション』。
今回『リリイ・シュシュのすべて』を見ていたら、思いがけず若き日の高橋一生が登場してテンションが上がりました
Twitter @mhpokmt 
岡本真帆さんのオススメ映画:インセプション
 

他人の夢の中に侵入する話。一度は誰もが想像したことがありそうな設定だけど、誰も思いつかないくらいまでその夢の世界のルールが作り込まれていて、すごい。観たことのない世界を観せてくれるのが映画の醍醐味の一つだと思うのですが、『インセプション』はまさにそんな作品。

 

 

宇野なずき

インターネットを中心に活動する歌人。Twitternoteなどに短歌を投稿している。歌集「最初からやり直してください」Kindleにて販売中。タルタルソースが苦手。

Twitter:@unonazuki
note:https://note.mu/regulusalpha
歌集「最初からやり直してください

夢の中でさらに夢の中に入って……みたいなことをするので、最初はなんのこっちゃと思ったけど最終的には引き込まれて見入ってしまった。ただのSFアクションではなく、主人公が家族に関する苦悩や後悔を清算するための物語でもある。夢なので何でもありのめちゃくちゃな演出が出来るのも良い。渡辺謙が足手まといになっていて「渡辺謙が足手まといになることってあるんだ」と思った。

 

宇野なずきさんのインスパイア短歌

『夢の発端』

絨毯の手触り嫌なところほどちゃんと覚えていて嫌になる

 

珍しく穏やかな一日を終えて今朝から回り続けてるコマ

 

砂浜のにおい 夢の中にある金庫の番号が分からない

 

夢を見ている間も痛覚があって列車に轢かれる前の逡巡

 

この虚無であなたのことを待っていたことを忘れるほど待っていた

 

歌人のオススメ映画2:ウォーター・ホース

オススメする人:小泉夜雨さん→オススメされる人:あひるだんさーさん

小泉夜雨

こずみです。映画館には年二回くらいしか行かないひとですが、『ボヘミアンラプソディー』だけは九回観にいきました。気が狂ってる
小泉夜雨さんのオススメ映画:ウォーター・ホース
 

有名なネス湖の「ネッシー」をモチーフにした作品です。(ネッシー大好きなのでつい推してしまいました) 一人の少年と謎の生物との交流……ありがちな内容の話ではありますが、互いを思う家族のあたたかな絆に、何度見てもうるっときます。 また、映像がとても素敵でうっとりします。湖を自由に泳ぐふたりをみて、本当にもし「クルーソー」がいたら……と想像すると、とてもわくわくしてしまいます。ぜひ子どものころの気持ちでみてほしいと思います。

 

あひるだんさー

あひるだんさー、またの名を田中翠香。歌壇賞候補作「北極星」短歌研究新人賞候補作「雲の対義語」

Twitter @JI9Szg7QZVpK8Uk 

SFファンタジーどんずばの映画でした。ストーリーはだいたい想像の通りなんだけど、映像が繊細でとてもいい。誰が見ても楽しめる作品は意外とおおくないけど、この映画は誰にでも勧められると思います。最後のピースがカチッとはまったようなラストシーンに、思わずにやり。新たなクルーソーの物語が楽しみです。

 

あひるだんさーさんのインスパイア短歌

『ぐっばいクルーソー』

クルーソー、君はやさしい生き物だもっとやさしい人でありたい

 

負けないよ 君と一緒にいたことをけして忘れず生きていくから

 

少年は湖を見て思うだろうそうこの場所に友がいたこと

 

湖は今日も静かに凪いでいてその老人の瞳は青し

 

もう一度命は継がれ新たなる夢が始まる命の歌が
 
 
ほかの皆さまのオススメ映画と短歌も後日公開します!
 
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